『体験レポート』ペーパードライバー講習、横浜市中区の場合2
「あこがれの住居街」というのはむかしから某鉄道会社や不動産会社がランキングにして読む人をそこへ誘導しようと努力していますが、横浜市中区に住める、というのは便利なようでいて、しかし鉄道はもちろんのことバスに自転車でも交通の便が良いために、車の運転となるとついつい遠ざかりがち、という方はいらっしゃいます。
今回はそんな横浜市中区からスタートして金沢区のアウトレットまで行ってしまおうというお話です。
今回ご紹介させていただきますお客様は50代女性の方です。
ペーパードライバー歴20年で、お子さんが独立などされた関係でご自身の今後を考えたときにあちこち行ける移動手段として車の運転ができればいいなということで当ファースト横浜にお申し込みいただきました。
ゆくゆくは川崎のコストコホールセールや横浜ベイサイド、都内などにいけたらというご希望で、今回は体験コースなどを含めて3回目の講習となります。
いつものように伊勢佐木長者町駅付近のご自宅前でお待ち合わせいたします。エネルギーあふれる街ですが、意外にも「昭和歌謡バー 君こそスターだ2」や「猫カフェ」などひとつの通りを取り上げてもバリエーション豊富な顔を持つ街でもあります。
免許証を拝見いたしまして免許の種類や期限・眼鏡等の条件を確認し、座席調整やミラー調節をしていただきます。
「本日は練習してみたい運転や行ってみたいところはありますか?」
「前回の、このあたりをあちこち走ったことで少し自信がついたので、今回は横浜ベイサイドに行ってみたいです。ついでに駐車もできたら良いな」
ということで講習を開始いたします。
大通り公園から本牧橋へ
今回のルートにつきましては、距離や時間を考えますと阪東橋の交差点から磯子へ向かうルートが最適ですが、阪東橋やヤマダデンキテックランド磯子店からの東京湾岸道路は交差点の難易度や交通量の多さからあまり初心者の方にはハードルが高いかもしれませんので、山下橋から新山下をとおって道なりで行ってしまおうという青写真を浮かべました。
お客様とご相談いたしまして、ぜひ交通量の少ない簡単なルートで、とのことで今回は上記のルートで参ります。
伊勢佐木長者町駅まで出ましたら大通公園の一方通行を行きます。路上駐車はいるものの、道路は広めに作ってありますので通りやすいです。途中で右折しまして、中村川に行き当たりましたら左折します。あとは道なりです。
「思ったより交通量が少ないんですね」
とおっしゃられるほど順調で、山下橋をすぎますと車道面に「本牧ふとう」(山下ふとうではない)と書いてある道路をえらびましてやがて右大カーブを抜けますと新山下へ出ます。
「ここから先は?」
「この先に右折個所と、最後の方にすこしだけ面倒な箇所はありますが、地図上ですと道なりです」
やがて首都高速狩場線が我々の道からそれまして、いままで日陰でしたのが日を浴びれるようになりました。
「急に明るいですね。道も開けたような感じがします」
「貴重な日光ですので今のうちにご堪能ください」
本牧橋をとおり、四つ車両通行帯があるうちの右から二番目(左の右折レーン)をとおりながら大きな右折をし、広い道路のまま突き当りまでいきますと上の案内標識には「磯子」と書いてある二つの左折レーンが示されています。案内通りに左へ行き出光をすぎますと、「→八景島 磯子」と書いてある案内標識と二つの右折レーンがありますので、標示の指示に従いまして右折します。頭上には首都高速湾岸線が通る東京湾岸道路のルートに乗ることができました。
「なんだか知らないうちにけっこうすいすい運転できました」
「前回よりお客様の運転がスムーズになっている証拠ですね」
東京湾岸道路は簡単?
「道なり」というと簡単な運転と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、実は道なりの運転というのは初心者の方にとっていい練習になります。なぜかといえばそれは、
先を見れないと難しいということと、
速度に目を慣らすことができるということ、
道路や交通の流れを予想することができるということ、
などの練習になるからです。
我々が東京湾岸道路に入って最初に直面したことは、制限速度内で走行している車といくらかオーバーしている車とが半々ぐらいの割合でいるということです。このため、周りの交通をよく見ておかないと進路変更や分岐を通る際に難しくなります。
「みなさんとても速いんですね、私が通ったら迷惑かも」
「意外と、一番右の道路を通っている車でも制限速度内の車というのはけっこういますよ」
「一番右って、速いスピードの方の道路ですか?」
「世間の認識ですとそう思っていらっしゃる方もいますが、一応、『複数車線の場合は追い越しと右折車のために一番右はあけておきましょう』となっています。高速道路で一番右をずっと走行していた車が覆面パトカーに捕まっている光景はよく見ますよ」
「それでも、一番右の道路をのんびり走っている車もいる?」
「よく巷で言われている『多様性』ってやつじゃないですかね」
まずはお客様の運転しやすい速度で走行していただきます。片側三車線のうち一番左側の車線を『アクセルを踏む ブレーキをほんの少し踏む』という走行をされていいきます。
「すいません、ぎこちなくて」
「大丈夫ですよ、お気になさらずに。それより周りの交通も見ながら走行してみましょう」
「え、むずかしくないですか、それ」
「車間距離をしっかり取ってのんびり走るつもりでどうぞ」
私達の前が背の高いトラックでしたので、その前車からしっかり車間距離をとりながら走られます。
「あの車、めずらしいかたちですね」
「あの車、今進路変更しましたね、なにか意味がありますか?」
「こう落ち着いてみると、意外と交通量がそんなにないんですね、この辺」
など気づかれることが多くなってまいりました。そうです、前の車ばかり見て走行していますと前の車についていこうと一生懸命になってしまいくたびれてしまいますが、車間距離を取りますと気持ちが楽になりますし、いろいろなことに気がつけるようになります。
そしてそれは「気分転換に流して走ってみる」という運転の仕方でもあります。
右手に本牧市民公園・三渓園が並列している箇所を走行していますと、頭上の案内標識に「↖国道16号 根岸」「↑八景島 磯子」「↑八景島 磯子」とかかれたものが見えてきました。
「我々が参りますのは横浜ベイサイドですので、アウトレットでもコストコホールセールでも金沢区に行けたら良いので、右の2レーンを行きましょうか」
ということで、左の側道ではなく陸橋をのぼります。
「これが上り坂をのぼるときに『車が重い』っていう感覚なんですね」
よくおわかりになりましたね、上り坂をのぼりますと速度が下がります。それに気が付きませんと渋滞の原因になったりします。
しばらく陸橋を走行しております。「なんだか高速道路みたいです」と最初は緊張されていましたが、距離がすすむにつれて車間距離を取られ始めました。これで落ち着かれます。
たまに我々のうしろにいた車が抜いていくのに気が付かれても「どうぞどうぞ」とひょうきんなごお様子でおっしゃられます。少し余裕が出ていらしたご様子でもあり、もしくはそういう拍子を運転に挟むことにより自身に平常心を呼び込む(自分に言い聞かせるため)こともあると言われています。どの用途でも効果でも、ご自身のためでありますれば喜ばしいことです。
ギアや案内標識などへの理解
やがて下り坂です。
このころには東京湾岸道路に入りたての時の「アクセルとブレーキの交互踏み」はなくなっておりましたが、アクセルを踏んでしまうと速度が自分が思われていた以上に速くなってしまうことに戸惑われています。
「ブレーキを、自分の決めた速度をキープするために少しの踏みでキープしてみましょう」
「ブレーキって踏みっぱなしはダメではありませんでしたっけ?」
「長い下り坂での踏みっぱなしはブレーキが効かなくなることを誘発しますが、これぐらいの短い下り坂でしたらまずはブレーキの練習と思ってやってみましょう」
お客様はブレーキを、速度計の安定する位置でキープするやり方で下っていかれます。
「その踏み方がわかりましたら、平地のブレーキでも取り入れてみましょう。それと、こうやって速度を安定させることもできます」
と、ギアを失礼してDからBへ下げてみました。
「おお、ブレーキ踏まなくてもよくて楽ですね」
「エンジンブレーキといいます。長い下り坂や急な下り坂、いろは坂や箱根の下りなどに取り入れてみると同乗者が尊敬の眼差しで見てくれるでしょう」
「このギアはこの講習車だけなんですか?」
「自動車メーカーによって違うものがあります。例えば、、、」
などと説明しながらJR根岸線磯子駅のそばを通っていきます。
車線は陸橋を走っているときと同じ片側二車線。途中で合流してくる道もありましたがそのまま車線が増えることはありませんでした。走行している車はトラックの数が目に見えて増えています。
「また案内標識ですね」
「↑八景島 杉田」「↗環状2号 新横浜」という案内標識が並んでいます。
「ということは、新横浜の方には行ってはいけないのですね」
「そういうことですね、標識で判断できるようになっていますね」
「次回以降でいいので、新横浜までの経路も試してみたいです」
「了解です、どんどん行きましょう!」
案内標識の示す箇所へ近づいていきますと、本線(みんながそれまで走行しているところ)が左へカーブしていく途中で道路中央へと伸びる陸橋へ続く右側道が出てきます。我々はそのまま左カーブですが、この側道が環状2号と新横浜への道なのです。本線の右側車線にいた車たちは次々とこの陸橋への道をのぼっていきます。重要な分岐路線です。
そして、その分岐についてあらかじめお客様が認知できたということは、こういう道路をお客様が認識して、考慮して、選択できるようになっているということです。
体験コース含めて3回目でこれができるということは、残りの2回では自主的に道路をえらんで走行できるということで、ひとり立ちの運転の予行練習が数多くこなせるということでもあります。
インストラクターに道を言ってもらいながらの運転とは雲泥の差がありますので、この取得は大変意義のあるものです。
産業道路への分岐も過ぎまして新杉田駅の横も通過します。横浜の海沿いは倉庫や工場地で、左手には大きな施設がずっと続いています。そして、路上駐車もいます。
「一番奥のクルマから、どんどん右の車線に移っているのが見えますか?」
「あ、本当だ。なにかあるってことですか?」
「路上駐車でしょうね」
「ああ、なんでわざわざこんなところで」
お客様の嘆きに呼応するかのように交通の流れが悪くなっています。路上駐車を避けるために右の車線にいれてもらおうとする車に、その車に進路をゆずろうとする車、それらが通常走行で譲り合いをおこなえるわけではありませんので仕方がありません。
我々も譲ってもらいながら原因の路上駐車を見ました。
「あんな大きいトラックがこんなところで路上駐車しているんですか」
「そのようですね。早くここに到着してしまって、でも目的地の工場などで駐車スペースに余裕がないところですと、こうやって時間調整のために止まっている車がいることも少なくないようです」
「なるほど、車の運転は常に奥の方を見ていないと本当にダメですね」
アウトレットパークなどへ到着するためのあれこれ
ヤマト運輸の横浜ベースが見えてきますと、まもなく南部市場の駐車場入り口です。が、そのための案内標識はありませんので知らない人はそこで一度通過してしまうことがあるようです。そして、「残念だったな」「一度、見てみたかったな」と残念な思いにふけっておりますと、そのあとにやってくる左折レーンとその先の南部市場駐車場への二度目のチャンスを見逃してしまいます(案内標識あり)。
「横浜南部市場ってここにあるんですね、知りませんでした」
「そしてこの先に目的地の横浜ベイサイドのアウトレットがあります」
ここへの道も、左折レーンのようなバス停の停車ゾーンに左側の路地がいくつかと、紛らわしいと思われる箇所があったりします。
無事にアウトレットへの道にはいれました。と、ここで問題点も。
「もしグーグルマップでアウトレットを目指してこられた場合、ここの交差点で『右折してください』とナビゲートされるかもしれませんが、ここで曲がってはいけません」
「まさか、そんなワナが」
何人か、そういった罠で泣きを見ている人々を知人で知っております(アウトレット駐車場は右折入庫もダメだったような)。手前の方で右折ではなく奥のほうまで行きましてから右折、無事駐車場へとたどり着きました。
ここの三井アウトレットパーク横浜ベイサイドの駐車場は立体になっており、上の階に行けば行くほど停まっている車が少なくなるという立体駐車場の法則はここでも通用します。一つのぼっては停めてみて、一つのぼっては停めてみてと繰り返され、だいたいの駐車の要領はつかまれたとおっしゃっておりました。
ついでにコストコ前まで行ってみる
三井アウトレットパーク横浜ベイサイドにて休憩やせっかくですので簡単なお買い物を済ませ、我々は次にどうするかを相談いたします。
「ここからコストコホールセール金沢シーサイド倉庫店まで近くですので、そこまで寄ってみて戻りますか?」
「いいですね、そうしましょう」
我々が先程曲がってきた東京湾岸道路への交差点を左折します。ここからは地図を見ると気が付きますが、次の材木団地入口交差点の信号を左折します。
ながくゆるい右カーブをぬけて少し走り、信号をこえますとお客様が「なんですか、この道路」と驚かれます。まず片側二車線にできそうな道幅の道路を最初に左側をガードレールで通れないようにし、そのあとすぐに道路と車を左側へ誘導するように左右のガードレールが流れていきます。本来道幅が広いにも関わらず基本的には一車線道路で、右折専用レーンがちょくちょく顔を出すという変わった道路です。
「このあたりも倉庫や工場が多いために、この道路で路上駐車させないための措置なんでしょうかね」
街の美化や空気の問題に話を咲かせていますと、左手にスバルが見えてきました。お客様も気が付かれます。
「コストコが見えました。ここにあるんですね」
「ここには穴場の金沢プールや有名なシーパラダイスもあるので、車で来られるといろいろ見つかって楽しいかもしれませんね」
では、目的も達しましたので戻ることにいたします。
帰り道にも発見
コストコホールセール近くの交差点は右折レーンに入ることができませんでしたので、その次の交差点を右折します。
「ここは右折しても大丈夫なんですか?」
「この交差点にかかる標識や標示(車道に書いてある矢印など)がありませんでしたので、ここは大丈夫ですよ」
そのあとすぐに東京湾岸道路に差し掛かります。上に金沢シーサイドラインのコンクリが走っていますのでとてもわかりやすいですね。
「え、右折レーンがありませんよ」
「これを右に行ってしまうと対向車の道路に突っ込んでしまうからでしょうね。もう少し先にありますよ」
シーサイドラインの下まで行きますと、右折レーンがあります。
「上にも、大型車は右折のみ、その他の車両は直進右折と指定方向外進行禁止の標識がありますね」
「この交差点はむずかしいです!」
慣れますと「ああ、こういうパターンね」と要領を得られます。これは数を通るか、事前に道路を調べておくか、各一方通行の道路へ入る道路であると先に見ておくかですが、やはり数を通ってパターン慣れが一番でしょうか。
北上して来たルートを戻ります。といいましても、どちらも対向車線の道路が見えないのと、対向車線とは微妙に違う道路のためにまるで初見の道路に感じます。練習として見たときにはオトクな道路ですね。
道路を道なりに走行しておりますと、左奥に工事のために左車線を封鎖しているのが見て取れます。そして、我々の前を走行していた車たちが一斉に右ウィンカーを出し始め、次々に右車線へと入れてもらっています。我々も入れてもらい(車線変更が本当に上手になられました)進もうとしますがちょっとずつゆっくり列が進んでいきます。
「左車線の車が入れてもらっているからですかね」
「それもありますが、違う理由もあります」
といっているそばから左車線を勢いよく走行していく車が一台、また一台と流れていきます。
「あれは?」
「ここから工事地点までは左折できるところもコンビニなどもありませんよね、でもああいうふうに」
勢いよく流れていった車たちは工事地点ギリギリまで行ったあとで強引に右車線へ入れてもらっています。右の車列に車間を開けていなくても、車と車の間に自車の右先端を突っ込んでいます。
「強引に入ってくる車のためにあそこでみんな止まる寸前まで速度を落とさなければなりません。『得をした!』『ショートカットできた!』と勘違いしている人たちはよくああいうことをしてみんなを遅らせています」
「そんなに速度を落とさないうちにみんなが右車線に入れれば、トータルで今のような低速にはならないってあの人たちは考えないんですか」
「考えないんでしょうかね、他に理由があるんでしょうかね、自己中心的であると気がついてないんですかね」
左手にJR根岸駅を通過しますと頭上に「←16号線 ↑関内 →海づり公園」という案内標識が出てきます。
「これは、、、」
「真っすぐ行けば確かに山下や本牧を通って関内にいけますが、時間がかかりすぎますので16号線をゆきます」
「左折ですね」
堀割川の左側を通りに行くために新磯子町交差点を左折します。右側の車線で磯子警察署の前を右折しながら左車線へ、その後左へと流れます。
坂東橋まで着きましたら、その流れで伊勢佐木町まで行きましてやがてご自宅へと到着いたしました。
「けっこう運転できました。最初よりもスピードと進路変更に慣れることができました」
お客様が嬉しそうにおっしゃられて今回の講習を終了いたしました。また次回、新横浜でしたか、ぜひよろしくお願い致します。
こちらにも体験レポートがございます。
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